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●モニター調査
2004.10.26
 
調査要綱

 

(社)日本リネンサプライ協会は、ホテル・旅館等のシーツ・タオル類のリネン品を洗濯サービス付きで貸出す業務を行う企業(リネンサプライヤー)の事業者団体で、全国での会員数が166社に達する業界唯一の団体である。リネンサプライヤーは、日本国内のほとんどのホテル・旅館に対するリネン類の貸出し業務を行っている。
2000年度から開始し、2004年度で第5回目となる「消費者モニター事業」は、昨年の関西圏から対象地域を再び首都圏に移して実施した。この事業は、ホテル・旅館を利用される消費者の生の声を聞き、本当に消費者に必要とされるサービスを提供することを目的としており、矢野経済研究所のインターネットモニター800名に対してアンケートを実施し、回答を得た首都圏在住の女性500名をモニターとして、「宿泊」、「リネン品」、「お気に入りのホテル」などについて2回に分けたアンケート調査を行った。
この「消費者モニター事業」は、2005年以降も継続して実施する予定である。
 
調査結果サマリー

? 第5回目となる「消費者モニター事業」は、首都圏に在住する女性へのアンケート結果を分析するとともに、第3回調査(2002年度)に実施した首都圏での分析データと比較することにより、時系列での意識の違いを明らかにした。
? 「宿泊」について、年間平均宿泊回数は「4〜7回」がトップに立ち、「3回」「2回」がこれに続くが、2002年調査よりも宿泊回数は減少。宿泊目的では、前回と同様に「遊び」が9割強を占める。宿泊先の選定ポイントでは、「料金」面が最優先されるが、2番目には「食事」、「全体の雰囲気」と続き、実質重視の傾向がみられた。「客室のリネン品」を選定ポイントとする意見は8.5%で、2002年の10.6%を下回った。
? 「リネン品」及び「リネンサプライヤー」の評価について、消費者のリネンサプライヤーへの認知度は47%、リネン品のクリーニング施設への関心度は57%でともに2002年を下回る。
? 「ホテル・旅館での備品」について、ゆかたの着用率は6割強、タオル類の色は8割が白を希望。また、備品に対する認知度、利用意向ともリネン品の比率は高く、2002年を上回った。特に利用意向は大幅に2002年を上回った。
? 「ホテル・旅館を評価する際のリネン品の重要度」では、9割強が関心を持っており、2002年を上回る比率となった。

●アンケート結果報告
 
年間でのホテル・旅館への平均宿泊回数

 


ホテル・旅館ヘ宿泊する目的

 


ホテル・旅館でのゆかた・ガウン等の着用状況
 


宿泊先を選定する場合のポイント



25〜30歳
31〜35歳
総計
2004年
(%)
2002年
(%)
2004年
(%)
2002年
(%)
2004年
(%)
2002年
(%)
交通の便
28.4
24.8
24.8
18.4
26.9
21.2
立地・ロケーション
31.0
49.6
39.0
47.5
34.3
48.4
料金
76.8
76.9
76.1
71.8
76.5
74.0
食事
42.6
32.1
42.7
37.0
42.6
34.9
知名度
1.9
1.7
1.4
3.6
1.7
2.8
サービス・接客態度
28.4
20.1
26.6
29.5
27.7
25.4
客室の広さ
7.1
9.0
7.3
9.2
7.2
9.1
全体の雰囲気
34.2
33.8
38.1
33.4
35.8
33.6
景観
5.2
8.5
4.1
6.9
4.7
7.6
ビジネスサポート機能
0.6
0.0
0.5
0.0
0.6
0.0
チェックイン・アウトの時間
7.4
5.6
5.0
4.3
6.4
4.8
付帯設備
13.5
17.9
14.2
20.3
13.8
19.3
客室のインテリア
5.8
6.0
5.0
6.2
5.5
6.1
客室のリネン品
10.3
10.3
6.0
10.8
8.5
10.6
付帯施設
1.9 - 1.8 - 1.9 -
その他
2.3
3.8
2.8
1.0
2.5
2.2
総計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
回答数(人) 310 234 218 305 528 539



ホテル・旅館に求めるタイプ


 
25〜30歳
31〜35歳
総計
2004年
(%)
2002年
(%)
2004年
(%)
2002年
(%)
2004年
(%)
2002年
(%)
スタッフが何時でも
フレンドリーに
声を掛けてくれる
19.7
23.1
19.7
25.6
19.7
24.5
こちらから求めなければ
特に干渉してこない
61.6
52.1
58.3
45.2
60.2
48.2
どちらともいえない
18.7
24.4
22.0
28.9
20.1
26.9
無回答
0.0
0.4
0.0
0.3
0.0
0.4
総計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
回答数(人) 310 234 218 305 528 539



リネンサプライヤーの認知について
 


リネン品の清潔度について
 


リネン品へのクレームの経験について
 


リネン品をクリーニングしている施設への関心度
 


タオル類の色について
 


ホテル・旅館のタオル類に求めるポイント
 


ホテル・旅館を評価する際のリネン類の重要度について
 


ホテル・旅館での備品の認知度
 


ホテル・旅館で利用したい備品
 


アンケートの結果

?
「消費者モニター事業」は、2000年度から開始して、2005年度は第5回目の調査事業となる。対象としたモニターは首都圏在住の25〜35歳までの女性、2004年6月と7月に調査を実施し、その結果を集計した。
?
第1回は2004年6月に実施。「宿泊について」、「リネン品の認知度、信頼度、クレーム等について」、「ゆかたの着用等について」、「備品の認知度・利用意向」、「お気に入りのホテル・旅館名とその理由」の5項目。
第2回は2004年7月に実施。「ホテルや旅館のルームチャージに占めるリネン品の比率」、「タオル・シーツ類の素材や色、ロゴ等について」、「ホテルや旅館で好印象を感じたリネン品とその理由について」の3項目。
以下は各設問と内容の解説。[( )内は2002年度首都圏でのアンケートデータ結果]
?
年間の平均宿泊回数
「4〜7回」が25.6%(30.1%)と最も多く、「3回」が23.9%(21.0%)、「2回」が22.9%(22.8%)、「1回」が22.9%(11.9%)で続く、2002年との比較では「4〜7回」の比率が減少し、「3回」「1回」の比率が増加したため全体としては減少となった。「12回以上」は4.2%(5.9%)と少数。年間平均宿泊回数は、2回〜3回程度とみられ、景気低迷の影響からか全般的に宿泊回数が少なくなっている。
お気に入りのホテルは、パークハイアット東京、インターコンチネンタルホテル、ホテルグランパシフィックメリディアン(台場)が上位を占める。
?
宿泊目的
「遊び」が89.2%(92.6%)と圧倒的に多く、「仕事」は3.2%(1.7%)にとどまったが、仕事での宿泊比率が若干増加している。年齢別では「25〜30歳」の仕事での宿泊比率が増加傾向にある。
?
宿泊先の選定ポイント
「料金」が76.5%(74.0%)と唯一過半数を上回る。次いで「食事」42.6%(34.9%)、「全体の雰囲気」35.8%(33.6%)、「立地・ロケーション」34.3%(48.3%)、「サービス・接客態度」27.7%(25.4%)、以下「交通の便」、「付帯設備」と続き、「客室のリネン品」は8.5%(10.6%)で8番目となった。2002年2番目であった「立地・ロケーション」が大きく減少、「食事」のウエイトが増加している。宿泊にも実質的なものを求める傾向が強く出ている。
?
好みのホテル・旅館のタイプ
「こちらから求めなければ特に干渉してこない」が60.2%(48.2%)と「スタッフが何時でもフレンドリーに声をかけてくれる」の19.7%(24.5%)を大きく引き離す。年齢別でみても、「こちらから求めなければ特に干渉してこない」の比率が増加、2002年と比べて年齢別での差が縮小してきている。
?
リネンサプライヤーの認知度
「知っている」が47.2%(54.9%)、「知らなかった」が52.8%(44.5%)。31〜35歳での認知度が若干25〜30歳の認知度を上回るものの、全体的には2002年の認知度を下回る結果となった。
?
リネン品の清潔度
「時々不安になる」が51.1%(52.7%)と過半数を占め、「ホテル同様信頼している」の37.9%(35.4%)を上回るが、2002年との比較では、リネンサプライに対するホテルの信頼度が若干増加、「25〜29歳」での増加が全体の比率を押し上げた。
?
リネン品へのクレームの経験
「経験なし」が87.7%(82.9%)、「経験あり」が12.3%(16.9%)で、今回調査での満足度が若干増加。具体的なクレーム内容は、髪の毛、汚れ、サイズ、枚数不足など。
?
リネン品のクリーニング施設への関心度
「是非知りたい」が57.8%(62.7%)を占め、「どちらともいえない」の38.2%(33.9%)を大きく上回るが、2002年と比較すると関心度は低下。
?
備え付けのゆかたの着用
「着用する」が64.8%(58.4%)と全体の3分の2を占め、「場合による」の22.9%(30.8%)を大きく引き離す。「着用しない」は12.3%(10.8%)。2002年よりも着用・非着用の比率がともに増加した。「着用する」では31〜35歳の比率が大きく増加。着用する理由は「パジャマを持参しない」「荷物が減る」「旅行気分が味わえる」、非着用の理由は「サイズが合わない」「はだけてしまう」「着慣れない・落ち着かない」などがある。
?
タオル類の色への希望
「白」との回答が78.3%(78.7%)を占め、「白以外」の21.7%(20.7%)を抑える。「白」への支持は2002年とほぼ同じ比率となった。「白以外」の回答は、31〜35歳で23.0%と高くなっている。
?
ホテル・旅館のタオルに求めるもの
「清潔さ」が99.3%と最も多く、「使いやすさ」が87.5%、「備えられている枚数・種類の豊富さ」が56.3%、「大きさ・厚さ」が43.8%となった。「デザイン・色」は12.5%と低い比率となった。タオルに求められているのは、デザイン面よりも実質的な面といえる。(2002年と設問内容を変更したためデータがなし)
?
シーツ、浴衣・ガウン・タオル類のロゴについて
シーツ・浴衣・ガウンでは2割、タオル類では25%が「あった方がよい」と回答している。一方、「ない方がよい」との回答は、シーツ・タオルで2割弱、浴衣・ガウンで24%となった。2002年との比較では、シーツのみ「あった方がよい」との回答が増加した。
? ◇ホテル・旅館での備品の認知度と利用意向
認知度の高いものは、「シャンプー・リンス」99.8%(98.9%)、「バスタオル」99.8%(98.5%)、「石けん・ボディソープ」が99.6%(98.5%)、「歯磨き・歯ブラシ」が99.6%(98.3%)、「スリッパ」99.4%(98.0%)、「浴衣又はガウン」99.1%(98.1%)、「ドライヤー」が98.9%(98.1%)、「フェイスタオル・ハンドタオル」98.7%(98.0%)、「ヘアキャップ・ヘアバンド・ゴム」97.9%(96.3%)、「バスマット」97.2%(97.4%)、「バスローブ」83.9%(84.8%)となった。
実際の利用意向としては、「バスタオル」が98.9%(97.4%)、「フェイスタオル・ハンドタオル」が98.7%(96.1%)、「バスマット」が95.3%(92.4%)、「ドライヤー」が93.6%(86.1%)、「ウォッシュタオル」が90.5%(83.9%)で上位にあり、リネン品が利用意向の上位を占めている。2002年と比較しても全体的に利用意向は高いが、特にリネン品の利用意向が高くなっている。消費者にとってホテル・旅館での備品の中でリネン品の位置づけは高く、言い換えれば、ホテル・旅館での必需品ということができる。
? 一流シティホテル・旅館のルームチャージに占めるリネン品の比率
「10%」との回答が26.4%(22.8%)と最も高く、「5%」が17.9%(13.8%)、「15%」が10.4%(11.0%)と続き、「18%」以上では2002年の比率が高い。全体的に見ると、2002年よりもルームチャージに占めるリネン品の比率が低くなっており、シビアな見方をしているといえる、特に25〜30歳では「9%」未満の比率が高くなっている。
 
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この件に関するお問い合わせは

社団法人 日本リネンサプライ協会 事務局 吉川・野澤
TEL 03-3666-6571 FAX 03-3666-6572

<調査協力>株式会社 矢野経済研究所 生活産業調査本部 熊本・樋口
TEL 06-6266-1383 FAX 06-6266-1389